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瓜南直子エッセイ集
 
絵画を生きて-月の消息

 

作品社/2014年5月刊行/2000円+税

編者=盛田隆二・富岡幸一郎・城戸朱理・藤沢周

 

瓜南直子三回忌 記念刊行

 

「御伽話の色と形は伝統を

 今に生きる死活の方法だ」

      ――西部邁(評論家)

 

鎌倉に、夭折の美人画家がいた。
絵画を愛し、酒を愛し、路地裏の一軒家で料理の腕を振るい、恋に生きては、

ひたすら絵を描きながら、貧困のうちに斃れた日本画家・瓜南直子

 

[栞文執筆者] 秋山祐徳太子(美術家)、城戸朱理(詩人)、富岡幸一郎(文芸評論家)、中原蒼二(鎌倉・ヒグラシ文庫主人)、伴清一郎(画家)、藤沢周(小説家)、盛田隆二(小説家)

[目次]

第1章 兎神国の国造り
第2章 日々、発酵し熟成するもの──「瓜南直子のブログ」より
第3章 寝目物語
第4章 心に焼きついた詩の一行のように
第5章 味のスケッチ
第6章 絵の神様が、私を手放すはずはないんだ──「ノート/日記」より
瓜南直子略歴
瓜南直子書誌
あとがき

 

[Data]

# 判 型 : 四六判上製
# 総 頁 : 288頁

# 装 丁 : 芦澤泰偉
# 編 集 : 青木誠也(作品社)

# 本文組版 : 前田奈々 

# 編集協力 : 藤井和江・安江省吾・安江優子・牧田知江子・久保田潤・

         清塚なずな・小野田桂子・伴清一郎・銭谷均

 

 

 

 

 

 

 
 

 

瓜南直子(かなん・なおこ)
 

1955年8月15日、石川県鳳珠郡穴水町生まれ。画家。本名・藤井奈保子。

1981年、東京藝術大学美術学部工芸科(鍛金専攻)卒業。

1982年より活動拠点としていた鎌倉界隈では、文学・芸術仲間から「ポチ」と呼ばれ愛された。絵を担当した著作に、『ねこが見た話』(福音館書店)、『ぼっこ』(偕成社)、『あやしが丘のおばけらんど』(文研出版)などがある。

2012年6月4日、病により急逝。享年56歳。

2014年6月4日、没後2周年を記念して、青幻舎より画集『瓜南直子作品集-兎神国物語』、作品社よりエッセイ集『絵画に生きて-月の消息』の2冊を同時刊行。

顔写真をクリックすると、「瓜南直子のブログ」にアクセス

 

 

 

 

 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
瓜南直子作品集-兎神国物語

 

青幻舎/2014年5月刊行/3000円+税

監修=土方明司・是枝開

 

瓜南直子三回忌 記念刊行

 

 

心の芯が疼くまで

失われた日本の心の語り部として
ひとり傷つきながら、熱く人生を駆け抜けた画家がいた

生涯にわたる制作の軌跡を一望。待望の初作品集

 

兎神とは月。ここは月に護られた国である。
ひのもと日本に寄りそうように、ひっそりと存在する国だ。
日本のA面が、私たちの生きる「現実社会だとすれば、
B面の「兎神国」は、時を越えて生きる日本の精神を司る国である。
きっといつかは、私もここに棲めると信じている。

――瓜南直子(本書より)

 

[目次]

・WORKS
・エッセイ ▶盛田隆二・藤沢周・富岡幸一郎・城戸朱理

・「瓜南直子の世界」 ▶土方明司

・作品目録

・掲載作品目録

・略歴

・主要文献

 

[Data]

# 判 型 : B5変型 並製本 カバー掛
# 総 頁 : 232頁(4色160頁、1色72頁)
# 総作品目録 : 400点掲載

# 装 丁 : 晴山季和
# 編 集 : 鎌田恵理子・西まどか(青幻舎)

 

 

 

 

 

 

 

 
 

 

 

 


 

瓜南直子三回忌 記念刊行によせて

 

◎2010年10月に催された小説家と画家のコラボ展覧会『ストーリーテラーズ~小説と絵画展』に、瓜南直子さんは私のデビュー長編「ストリート・チルドレン」をモチーフにした絵画「けものへん」と、短編「エーテル密造計画」と同タイトルの新作を2点描いて出品した。それが出会いだ。

 

◎同展覧会の開催に先立って、2010年6月に初めて顔を合わせたので、小説家と画家としての交流は、2012年6月に瓜南さんが急逝する迄のわずか2年間でしかない。だが、その短い期間にお互いに強く影響を受け合い、それぞれの小説と絵画作品に結晶した。

 

◎瓜南さんの急逝から3ヶ月後の2012年9月より、私は日経新聞で長編『いつの日も泉は湧いている』の連載を開始したが、この題名は、瓜南さんが「美術作家による震災遺児支援『3.11きずな展』」に出品した絵画作品『いづみ』に添えた言葉「いつの日も、いずみは湧いている。涸れることなく湧きつづける」から戴いた。

 

◎瓜南さんは、画家として文章家として、多くの仕事を遺したが、そのあまりに急な夭折ともいえる死の衝撃は、いまなお私たちの胸裏を離れない。瓜南さんが活動の拠点としてきた鎌倉界隈の作家・詩人・評論家を中心に、彼女の仕事の全貌をぜひ形に残して後世に問いたいとの意見が集い、このたび三回忌記念として、画集とエッセイ集を刊行した。

 

◎瓜南直子という不世出の芸術家の作品にこの機会に触れていただけたらと願う(盛田隆二)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『瓜南直子作品集』刊行記念展開催
 

田悦子画廊、森田画廊にて瓜南直子展が同時開催されます

 

2012年6月に亡くなった作家・瓜南直子の初の作品集の刊行を記念し、生前親交の深かった2つの画廊で展覧会が行なわれます。実際の作品を間近にご覧いただける貴重な機会ですので、是非会場に足をお運びください。

 

『三回忌・瓜南直子展』
会期:2014年6月20日(金)― 6月28日(土)
会場:柴田悦子画廊

 

『面影ふたたび―瓜南直子展―』
会期:2014年6月20日(金)― 7月1日(火)
会場:森田画廊

画像をクリックすると、瓜南直子展の詳細を表示します

 

 

 

 

 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6月3日「読売新聞」朝刊・神奈川版に
「絵画を生きた56年の人生」と題し、
画集とエッセイ集が紹介されました。

 

◀ 読売新聞の画像をクリックすると、「瓜南直子さんの思い出」を表示します。

 

 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 

 

2014年7月9日「東京新聞」「中日新聞」に、エッセイ  『夭折の画家・瓜南直子』を寄稿しました。    .  .

 

▼東京新聞の画像をクリックすると、瓜南直子さんのブログ

「けものへん」を表示します       

 

 

 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 

 

 動画による瓜南直子作品集

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 「観〇光2011」泉涌寺にて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  絵心のベースも国土にあり 

( 西部邁ゼミナール 2011年10月22日放送)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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